サツキログ

DINKsの30代OLによるライフスタイルブログ。日々の生活/旅行記/キャリア/カルチャー関連など。元社畜です。

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Diorのクルーズコレクションも行われたモロッコのエルバディ宮殿ってこんなところ

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Diorのショーがモロッコ、マラケシュのバディ宮殿で行われたそうです。

このニュース見て驚きました。なぜなら、ものの少し前に実際に行った場所だったから。

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なんで?!ただのだだっ広い空間なだけだったのに。

しかもエレガントさとはかけ離れたモロッコ。Diorのショーだなんて、びっくりです。

でもせっかくのこんな機会、写真もまだまだあげきれなかったし、ついでに追加記事でアップしよう。

ということで、モロッコ旅行記の番外編です。

ディオールのショーが行われたエル・バディ宮殿

写真もあげたいところですが、簡単にどんな場所かお伝えします。 

エル・バディ宮殿は16世紀の史跡

エル・バディ宮殿はモロッコの都市、マラケシュにある一つの遺跡です。

マラケシュは、首都のラバト、カサブランカ、フェズに続いて、モロッコ第4の都市とされています。

こちらの写真は、マラケシュの代名詞ともいえる世界無形文化遺産のフナ広場。 

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ほかにも、世界最大の商業地区と言われるスーク(市場)が有名です。 

 

町は新市街と旧市街に分かれます。新市街は外資系の店が並び、整然とした印象。

旧市街はテレビに出てきそうなザ・イスラムの世界で、古い史跡や昔ながらの暮らしが見られます。

バディ宮殿があるのはもちろん旧市街。16世紀のサアード朝時代にできた宮殿で、17世紀末に台頭したアラウィー朝の時期に破壊されたそうな。

ざっくり、日本でいうと戦国時代初頭にできて、江戸時代中期に滅んだってイメージでしょうか。

今ではマラケシュの観光史跡に

バディ宮殿は今ではマラケシュの代表的な観光地になっています。

入場料70DH(=日本円にして840円くらい)を払えば入ることが出来ます。

昔は10DH(=同じく120円くらい)だったらしいんですが、観光客向けに値上げされてるとのこと。

エル・バディ宮殿、ショー会場の普段の姿

中に入ると、まずは細長い遺跡スペースのようなところ。

この左サイドに小部屋がたくさんあって、昔の装飾品などが展示されてます。

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写真の中央奥に、階段の踊り場のようなところがあるの、わかっていただけますでしょうか?ここがこのスペースの出口になります。この扉をくぐると、ショー会場に開けることになります。

そして、こちらをご覧ください。実際にショーが行われた映像です。


Master Musicians of Joujouka v The Orb live Dior Cruise Show 2020

 

この映像と見比べる形で行きましょう。

まずは扉をくぐったときに見える景色がこちら!こんなに広いんです。

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右に映っている四角い建物が、ランウェイのバックに見えていたところ。

逆からみたらこんな感じ。中央の茶色い扉から出てきたことになります。

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扉から出て左に向かった空間が、おそらくショーでメインに使われたところ。

(この写真でいう右方向に向かったところです)こんな感じ。

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もう、作らずしてのランウェイですね。

ここからカメラを左にずらした写真がコチラ。

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低い場所にお庭が作られており、オレンジの木がたくさんなっています。

右奥に映っている少し小高いところが、展望台です。ここから、宮殿全体を見渡すことが出来ます。景色はこちら。

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右奥の四角い建物が、最初に扉をくぐったときにみえたところ。

中央を横断している1本道が、さっき歩いてきたところ。

少しカメラを左にずらしたら、こんな感じ。たぶんこれがショー会場の全貌だと思います。

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写真の左はしに映っている茶色い更地みたいなところがセンターステージ前の報道席として、

・奥を横断している1本通路が入りのランウェイ

・手前を横断している1本通路がはけのランウェイ

・真ん中の池が、キャンドル浮かべたりたいまつ焚いてたところ

じゃないかなー。と、予想しています(笑)

 

ちなみに展望台からは、遠くアトラス山脈やマラケシュの街並みが見えます。

本当に、Diorがショーしたよって言われないとわからないような町(失礼)。

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モロッコはネコが多い国。宮殿内にもいました。

今回のショーでも、ネコが乱入したとかで話題になってましたね(笑)

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マラケシュは昔から交易が栄えた町で、

今回のDiorのディレクターも、アフリカ文化との交流に関心があって、この場所を選んだとのことです。

マラケシュとファッションの繋がり

ここからは完全に私が書きたくての便乗ですが、マラケシュとファッションブランドとのつながりは、実は他にもあります。

イヴ・サン=ローランの庭、マジョレル庭園

新市街にあるマジョレル庭園は、イヴ・サン=ローランが経営を務めた庭園として有名。

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イヴ・サン=ローランはクリスチャン・ディオールが亡くなったあとの最初のDiorのデザイナーであり、晩年はここマラケシュですごしたということも、今回のショー地として選ばれた理由だそうです。

 

庭園の中はコバルトブルーのタイルとサボテンや竹などの植物との、独特の空間が広がっていました。

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彼の遺灰もここでまかれたとのことで、記念碑もあります。

多くの方が手を合わせていました。

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歴代のYSLの西暦イメージビジュアル?みたいなものもあって、かっこよかったです。

マラケシュは基本、雑多でカオスな町ですが、マジョレル庭園の周りはさすがに落ち着いていて、ハイセンスな店や欧米系の観光客の方も多かった印象です。

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実はカオス!マラケシュのギャップにやられたり?

ここまで、DiorやらYSLやら、オシャレ風な感じのこと書いてきたわけですが…

マラケシュ=オシャレ!ハイセンス!セレブが集まる街!って思った方、大間違いです。笑

実際は、煩雑で、ちょっと小汚くて、排気ガス充満で、物と人であふれかえってて、その人ががめつくて、だましだまされて、結構疲れる街です。それを楽しめる人もいるけど、逆にストレスになる人もいると思いますし、リゾート的なバカンスを求めている方には、あまりおすすめはできないかもしれません。

 

そんな街の廃墟でも、ハイブランドの手にかかるとクリエイティブなショー会場に変わるんですもんね。

「あーこんなとこでやってたんだー」っていうのが伝わったら嬉しいです。

 

とにかくYoutubeや写真でショーの様子を見て、あの空間に改めて感動した!

っていう振り返りブログでした!

 

【2020年3月5日:追記】

翌年にはルイ・ヴィトンの広告キャンペーンの撮影もモロッコで行われました。ハイブランドから続々と注目されており、個人的にこういったアフリカとのカルチャーの融合を見られるのが楽しいです!

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